maris
National
Flag
Project
196+1
世界国旗+難民国旗を
世界中の人達と
共同制作・展示。
美術とダイバーシティという観点で、今一番力を入れているのがマリス国旗プロジェクトです。多くの人々に広く理解してもらえるよう、世界統一基準表の他に、もうひとつの方法として、2012年ロンドンオリンピック閉会式からマリス国旗プロジェクトはスタートしました。193+1の国旗と難民国旗を一般の人も含めて共同制作で作っています。2018年12月時点での共同制作参加者数はのべ1万人を突破。作品展会場では共同制作ワークショップと、制作した国旗・制作中の国旗の展示も行います。
Love&Peace
マリス国旗に込められた意味
-多様性-
たくさんの種類の花が咲き乱れるように、すべての民族が生き生きと輝く世界を願っています。
-調和-
マリスはどの国でも同じ色には同じ砂を使います。共通の砂を使うことで、本来国旗と国境が地球上にはないことを表しています。
共同制作
共同制作では、自国以外の国旗を制作。どなたでも参加可能です。
砂一粒一粒をその国の1人の人と思い、幸せの願いを込めて、丁寧に置いてもらいます。これは、他人の幸せを願って何かをするという行為であり、マリスを通して他国の人を思う気持ちと世界観を育むことができます。
1
LOVEの文字を作る
国旗にLOVEの文字を作っていきます。
LOVEの文字を型どっていくことで、LOVEの考察と包み込むイメージを受け取ります。
2
LOVEの文字を埋める
次に空洞となったLOVEの文字の中を埋めていきます。これは愛が足りないところに愛を入れていくイメージを生み出します。
こうした制作を通じて1人1人に意識変革を促していきます。
国旗について
国旗はデザインですが、現代アートのモチーフとしても充分価値のある題材です。国旗は各国の思いが込められた優秀なデザインが多くあります。その国旗が一定数量を超えて並ぶことは、[量が質に変わる]※1 ため、美しい芸術的価値を持つのです。
国旗を題材として制作しているアーティストは世界に数人います。アメリカのポップアートの先駆者ジャスパー・ジョーンズのアメリカ国旗、日本人の柳幸典のアリの巣の砂の国旗、中国人の谷文達(グーペンダー)の人間の体毛で作った国旗。彼特に柳は30年以上の年月をかけ制作を続けています。
現代アートでは、アーティスト自身が作るものも、たくさんの人の共同制作でも、同じくアート作品として評価されます。
※1 量が質に変わる…現代美術でよく使われる代表的な手法の1つ。たくさんのシンプルなモチーフを一定数量以上並べることで、別の意味を待つようになり高度な質の作品に変わる、という表現方法です。一般的にQuantity and quality conversion「量質転化の法則」という、元々は物理学で「相転移」と呼ばれる現象で、量的な変化が大きくなると質そのものが変化することから、美術の美としてもその考え方が使われるようになりました。